「発達障害って、どんな検査するの?!」
「専門医って、すごく少ない!!!」
あなたも、こんな風に感じていらっしゃるかもしれません。
今日は、私が実際に発達障害の検査を受けてみた感想や、分かったことについて書いていきます。
発達障害の検査って、何が分かるの?そんな疑問にお答えできるかもしれません。
一言でいうならば、検査を受けて良かったなと思っています。
なぜ私は検査を受けようと思ったのか。
私自身が、自分のことを知りたかった。というのが、一番大きな理由になります。なんとなく、自分が普通と違う気がしていました。
心理学を学んでいくうちに、「これ以上、この大きな疑問を抱えている必要はないんじゃないか?」と思ったのがキッカケです。
そして、当時とても困っていたことがありました。それは、聴覚のことでした。
私は、テレビを見ながら会話ができませんでした。
説明が難しいのですが、複数の人の声や、大きな音が発生している場所で、特定の人の声を拾うのが、とても困難でした。
他にも、居酒屋で会話をすることや、駅のホームで電話をするなど、そんな普通のことがとても難しく、もっと普通の人間関係を楽しみたいと思っていたのです。
病院で検査を受ける前にしたこと。
私が検査を受けたのは、およそ一年ほど前になります。大人の発達障害の情報はあまりなく、「自分って発達障害なのかな?」という疑問からのスタートでした。
①まず、地域の保健センターに相談に行きました。
地域の保健センターで、無料で開催されている「心の相談室」のようなものがありましたので、まずは、そちらに行ってみました。
精神科に突然行くのは、少々気が引けたのと、発達障害でなかった場合、お金が無駄になってしまうかも?と思ったからです。
保険センターにて、精神科医の方とお話ししました。
私が困っていることを話すと、「発達障害の検査を受けてもいいかもしれませんね。」という優しいニュアンスで答えて下さいました。
②発達障害のお医者さんを紹介してもらいました。
保健センターの方が、とても親切にしてくださって、地域の心療内科や、発達障害の専門医の一覧表を下さいました。
そこから、自分の行きやすいところへ行くことにしました。
記憶が怪しいのですが、精神科医は、まぁまぁの軒数があったのですが、そこからさらに発達障害の専門医となると、1軒か2軒だったと思います。(私は東京在住です。)
とても少なかった印象です。
③紹介してもらった専門医へ行きました。
保健センターで教えてもらった通り、行く前に病院へ予約を入れました。なんと、、、2カ月待ちでした。それほど需要があるんですね。
以下の流れで、計3回ほど病院に行ったので、お近くの病院が良いかと思います。
1回目 初診
2回目 発達障害の検査
3回目 検査結果の受け取り(3週間後)
発達障害の検査はどうだった?!
1.知能検査
私が受けたものは、WAIS-III(ウェイス・スリー)成人知能検査でした。
いわゆるIQテストです。
事前情報無しに受けたので、突然IQテストをされることになり、私はかなりビックリしました(笑)
2.検査技師さん次第な部分も。
知能テスト以外にも、検査技師さんから、ヒアリングがありました。
「普段困っていることはありますか?」とか、そういう質問だったと思います。
私はすでにここで、自分が普通と違うんだな、、、と実感することになりました。
というのも、私の場合は、計算ができないことや、聴覚の件をお話ししたのですが、この感覚を持っていない方に説明をする難しさを痛感しました。
そして、ここで技師さんと上手くお話しできるか否かは、どのように結果に反映されるのだろう?、、、と思った次第です。
3.発達障害は、知能検査のバラツキで判定される。
知能検査の項目ごとのバラつきがあると、発達障害となります。
どうやら、平均的な方は、このバラつきがないらしいです。ですので、検査をすることである程度分かるようです。
※最終的には、検査結果と医師の診察で総合的に判断するみたいです。
検査を受けなければ分からなかったこと。
検査結果を受けて、私は驚きました。自分の謎が解けたような気分でした。その中でも印象が強かったものを、3つ挙げてみます。
1.聴覚の記憶力が良い。
10桁程度のひらがなと数字の羅列を耳で覚えて、逆から言えるという能力があることが分かりました。短期記憶のジャンルらしいです。
この能力が異常なまでに高かったです。だから複数の会話がある場所などで疲れてしまうんだなと、とても納得しました。
2.処理速度能力が高い。
世界が100人の村だったら、作業速度はNO.1らしいです。ここでいう処理速度とは、目で見たことを、指に伝達する能力のことです。
気付いていませんでしたが、そういえば、私のOL時代、自分の事務処理が異常に早かったことを思い出しました。
私が1時間かかるものは、他の方だと半日以上かかる。。。そんなことが度々ありました。ここだけの話、他の方とスピードが違うので、常にイライラしていました(汗)
今でいうと、家事をするのにとても役立っていますね。
3.空気が読めない。
正確にいうと、時制が分からないそうです。つまり、時間の経過による状況の変化を掴むのが苦手で、例えば、場の空気を読むのが苦手だということでした。
おそらく、臨機応変さが無いということでしょう。イレギュラーが苦手なのも、この辺からくるものですという説明を受けました。
時制に関して言うと、実際の検査では、4コマ漫画を1コマづつのピースで渡されて、時系列に並べ替えるというようなテストでした。
検査を受けて意外だったこと。
その他にも、意外だったことが何点かありました。
- 発達障害と診断される=障がい者手帳を発行されるわけではない。
- 検査結果の各項目の詳しい数値は教えてくれない。
- 検査報告書は、IQ値が出される。
- 発達障害は、平均値とどれぐらいの差があるかで判断される。
- 検査は医師ではなく、検査技師さんがする。
- 聴覚過敏は治らない。直すような薬もない。
- 聴覚過敏は、感覚であり、検査なども困難。
- 治療としては、カウンセリングや認知行動療法になる。
- 投薬は希望しなければしなくても良い。
- 事前に、親へのヒアリングシートが渡される。(幼少期のことを聞かれる)
受けないと分からないものですね。イメージと違っていた箇所が何点もありました。お医者さんの判断にもよるかもしれませんので、ご参考程度に考えて頂ければと思います。
検査を受けた率直な感想
受けて良かったな。と思っています。
自分が平均的かどうかなんて、比べられる機会はないと思います。自分の得意なことも、苦手なことも分かるというのは、とても大きな収穫でした。
自分を活かしたい。自分を大切にしたい。自分と共存していきたい。
そんな私の思いと上手くフィットしてくれたと思います。
あなたは、検査を受けることで、どんな未来が得られたら嬉しいですか?
ご希望にあった情報が得られますように。
今日も素晴らしい一日をお過ごしください^^